土地の価格は地域によって大きく異なるので、今回は家自体の価格についての資金計画についてです

大手ハウスメーカーの規格住宅では、
『資金を抑える=色んなオプションのグレードを下げる』ですが 、工務店の注文住宅ではアイデア次第でマイホーム費用を抑えることができます!



◎『マイホーム計画で費用を抑えるための方法』


最初に言っておきますが、これは私が実践した方法であり、一般的ではない方法もあるかと思います

もし、参考にできることがあればぜひ実践してみて下さい


①マイホーム資金を明確にしておく

②造作家具の勧め!!

③見せる家具と見せない家具を明確にしておく

④照明やカーテンなどもあらかじめ目星を付けておく

⑤引き渡し時点で80点の家を目指す

⑥ブランドは安心感であって良い商品とは限らない

 
今回のブログでは、①~③をご紹介します



①マイホーム資金を明確にしておく



私が行ったマイホーム資金計画ですが、
まず限度額・予定額・提示額をそれぞれ決めましょう

 

限度額・・・あなたがローンで支払う金額

注意が必要なのは、借りることができる額ではなく、返済できる額を限度額とすること

年収などから借りることができる額を計算すると、思っていた以上に借りることができると思います

しかし、それは返済できる額ではないことを覚えておきましょう

例えば『10万までなら月々返済できる』ならば、30年ローンしたら総額でマイホーム資金はいくら?

というように、月々の返済額から資金計画すると良いでしょう


予定額・・・限度額内で、いくらで家を建てたいか

家造りでは、プランを組む間に欲が出て当初予定していた金額よりオーバーしがちです

ただし、限度額を超えてしまうとローンが苦しくなるので、限度額から100万程度下げた金額を仮に予定額としておきます(例えば限度額が2500万なら2400万です)

この予定額でプランニングをしていきましょう
元々の想定より±100万の差額くらい出てしまうので、そのくらいの余裕度は必要だと考えておきましょう


提示額・・・工務店に提示する金額

家造りではプランニングの初期段階で予算はいくらか?という話になると思います

その時に限度額を伝えるのはNGです

特に初期段階では工務店がどこまで信頼できる状態かわからないです

もしあなたに多少の金銭的余裕があっても、少し低めの金額を提示しましょう

相手によっては金銭的余裕があると見れば、足元を見られる可能性もあるからです

提示金額としては、予定額のさらに100万程度下げた金額を提示しましょう

工務店の前で見栄をはって金額が吊り上がってもしょうがないので、『予算厳しいんです!』というところからスタートします

そこで工務店から『その予算では少し厳しいです』という話になれば、『もう100万くらいなら私の方でどうにか頑張ります...。』という風に施主が値段を上げれば、『お客さんも苦しい中値段をあげてくれるので、自分もどうにか理想の家を建ててあげよう』という気持ちが工務店に生まれます

もちろん、そういった事情に親身に相談にのってくれる工務店を探すことが最重要です


簡単にまとめると、
例)限度額2500万の時、予定額2400万、提示額2300万といったところ

そのため、家の見積もりは2300万くらいで作成してもらいます

その後、もう少しお金を掛けたいポイントがあれば、お金を掛けるようにしましょう


②造作家具の勧め!!


造作家具とは棚だったり、収納だったりを工務店にオーダーメイドしてもらう家具のこと

オーダーメイドというと、値段が高いイメージありませんか?

でも造り方によっては、市販の物より安く手に入れる場合があります

私がお願いした造作部分といえば、


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テレビボード


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作業デスク(椅子は違います)

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ダイニングテーブル(椅子は違います)

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ソファテーブル

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キッチンのカップボード

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造作洗面

細かいところはまだ他にもありますが、代表的なところです

例えば、作業テーブルですが、写真を見てわかるように壁に木の板が固定されているだけです

机の脚もついていません(それ故にスッキリ見せています)

材料費は板一枚と固定用のアイアン金具、設置は家を建てる時につけてもらうのでほぼタダです

一方、売っている机は天板+脚は最低限ついていて、梱包材や商品の輸送費、さらにそこに人件費を加算して…色々なお金が加算された結果商品の値段が決まります

この時点でどちらが高いと思いますか?

売っている机ですよね?

造作机が圧倒的に安いのは一目瞭然です

市販の机で1万円の物を買うなら、造作机に1万円掛ければ、超良い1万円の木の板を使って高級な机が作れます

テレビボードも同様に材料木の板のみですし、工務店ならではの質の良い板が手に入ります

例えばこれと同等の商品を買ったら、、、結構高いですよね

ダイニングテーブルは工務店さんのコレクションの欅の一枚板にアイアンの脚を付けてもらいました

アイアンの脚は、アイアンの階段を造る時に一緒に頼んでもらいそこに欅の板を付けてもらっています

 コーヒー(ソファ)テーブルは床材のナラの無垢材をヘリボーンで組み合わせ、同様にアイアンの脚を付けたものです

正直このテーブル2つを売ったら非常においしい利益が上げられるくらい、超安くこのテーブルは造ってもらうことができました

市販で買うと、欅の一枚板のテーブルというだけで物凄く高くてびっくりしました(*_*)

もちろん売りませんが、工務店と非常に良い信頼関係を築くことができたため、これだけ素晴らしい造作家具を造って頂いたというのも理由の一つです

工務店の場合、木はもちろん安くて質の良いものを仕入れることができるので、あとは工務店に技術とセンスがあれば市販で買うよりも安く、オシャレな家具が手に入ります

洗面所なんかはシンクをメーカー(家の場合はTOTO)から買い付けるので、その値段次第で費用がかわってきます

オーダーメイドというと高く感じるのは、材料費以上にその工賃にお金が掛かるからです

でも、注文住宅の場合は基本工賃はすでに家造りの中で支払うので、簡単な物ならついでに
造ってくれることもあります

洗面所等は水道工事など工務店の専門外の分野であったりするので、確実に安くなるとも言えないですが、私の場合は市販品より安くオシャレな洗面を手に入れることができました

ただし、工務店は本業は家造りです

全ての工務店がここまで対応してくれるとは限らないので、どこまでそういった対応をしてくれるかは、契約前に確認しておきましょう



③見せる家具と見せない家具を明確にしておく



先に言いますが、この方法結構お勧めです!

見せないところにはお金を掛けない!です

見せる家具・・・ソファ、テーブル、椅子など使用上隠せない家具

見せない家具・・・棚や収納のように使用上隠しても問題無い家具

生活していて見える家具は少しでもオシャレで良いものを置きたいというのは、誰しもそうでしょう

部屋の中で見えるところにある家具が、ソファ、テーブル、椅子(複数)、収納棚、チェストなんかが置いてあると、それだけで資金が分散してしまいます

そこで私が実践したのは、リビングに収納棚や収納庫を造り、小物は収納棚、見せない家具は収納庫に入れてしまうこと


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この階段がついているのが収納庫です

高さ170㎝程度で上がスキップフロア(1.5階のイメージ)になっています

ここにはニトリで買い揃えた収納や掃除用具なんかが入っています

また、ハンガーラックを置いてあり、お客さんのコートを掛けておくことや、私の仕事用の服も掛けてあります



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テーブルの右奥の扉を開くと4段くらいに分かれた棚となっています

ここには薬や救急箱、マスク、家電の取り扱い説明書などが入っています

ニトリやイオンなんかで買った安い収納箱で区切っているだけです


このリビングにある収納のメリット

・見せたくない物を隠せる
急な来客で部屋が散らかってても、とりあえずエスケープできる


・お洒落な収納用品を買わなくて済む

リビングに置くとなると、それなりにお洒落な物欲しくなりますよね

でも、収納庫や収納棚の中は基本見られることはないので、ニトリとかの一番安いラックやカラーボックスでも十分です

新築だと最初だから良いものを買いたい気持ちが芽生えるので、それだけで数万円〜十数万は費用が浮くと思います


・見た目がスッキリする

好みにもよると思いますが、お洒落じゃない棚がリビングに置いてあっても微妙になるだけなので、棚をリビング置かない時点でスッキリします


・掃除が楽
リビングに棚を置くと、どうしても置いた時に壁との間に隙間になどができます

造作家具の場合は、作った時に隙間ができないので埃がたまらず、掃除が非常に楽です



見せる家具にはお金が掛かるのは仕方ない部分がありますが、見せない家具にはお金を掛けない!!というのが費用を抑えるコツです


まとめ


①マイホーム資金を明確にしておく
②造作家具の勧め!!
③見せる家具と見せない家具を明確にしておく

工務店の注文住宅では、造作家具も収納も細かいところまで決めることができます

これは大手ハウスメーカーの規格住宅ではできなかったり、できたとしても費用が非常に掛かります

大手ハウスメーカーでは規格されたものを大量に作ることで部品費用を抑えているため、その規格に無いものを造ろうと思うと簡単な物でも高くなってしまいます

私の場合、家を造る職人さんと直接話をするので、『それくらい簡単に作れますよ!』って感じで造ってくれました

注文住宅は圧倒的に自由度の高く、融通が利きます

こういった注文住宅ならではのメリットを上手に利用することで、費用を下げることだってできるのです

ただし、唯一デメリットがあるとすると、
一度造ってしまうと場所を変えたり、捨てることができないということです

後悔しないためにマイホームを計画する段階で
『とにかく自分が生活している姿を想像すること』が大切です

そのためには色々なハウスメーカーの工務店を回ったり、InstagramやPinterestやRoomClipなどで写真をたくさん見てイメージできるための素材を集めます

例えば、
『帰宅して、玄関を開けて、買ってきた物を置いて、靴を脱いで、手を洗う・・・なら、まず荷物を置くための場所が合ったらいいなぁ』『雨が降ってたら傘立てが必要だよな。じゃぁ傘立てを置くスペースはどこにしよう?』など日常生活を細かーく想像することで、家造りの中で先に造っておくことができます

さらに言うと、『5年先はどうだろう。10年・20年先はどうだろう。』ということを先のことまで想像しましょう

では、④~⑥に関しては次のブログで(^^)/