良い家造りを目指し、日本建築に辿り着いた私です


一つはデザイン的な部分(これは好みです)、もう一つは日本の気候に合った造りであるためです


昔の人がなぜ日本建築のあの形を造っていたのか?ということを少し勉強し、やはり日本建築で家を建てたい!と思いました


今回はそんな日本建築の魅力のブログです




◎絶対に付けたい!日本建築における『軒』の役割とは!?




まず軒とは、昔ながらの家を想像していただくとわかるかもしれませんが、外壁より屋根などが突き出た部分です


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私の家にも軒が付いています


近頃、軒が付いていないキュービック型の家が流行っています


実は私も最初はキュービック型の家を理想としていました


ファッションなんかもそうですが、シンプルな服装や暮らしが流行っているため、シンプルな家が良い!と考えていました


もちろん、キュービック型の家には軒が付いていないことが多いです


でも、軒は住宅において非常に大切な役割があります



1つ目の役割が『部屋に入る太陽光の調整』です

『夏は暑いので日差しを遮りたいけど、冬は寒いので日差しを取り入れたい』


そんな要望を叶えるのが軒です


地球の自転の関係で夏の強い日差しは日照角度約80°に対して、冬の日差しは日照角度30°になります


この日射角度の違いを利用したのが軒です


おおよそ軒の長さは90cm程度が良いとされています


※家を建てる場所(住所)から計算で軒の最適な長さを出すこともできるようなので、気になる方は調べてみてください


それは日射角度が高い夏には日射を遮り、日射角度が低い冬には日射を取り入れるための長さです


なかなか言葉では伝わりにくいので、簡単な図で説明します

軒夏
こちらが夏のイメージ
夏は太陽の位置が高いので、軒により直射日光が部屋に入るのを遮ります


軒冬

こちらが冬のイメージ


冬は太陽の位置が低いので、部屋に日射を取り入れて部屋を暖めます

これだけで、部屋の快適さは大ききく変わるのはそれぞれをイメージして頂ければわかると思います



2つ目の役割が『外壁や室内へのダメージ軽減』です

軒があることで外壁に雨が当たりにくくなり、雨による外壁へのダメージを軽減できます


軒雨

実際に私の家も、台風などではない限り軒下部分は壁が濡れることはありません

ベランダに軒が付いていれば、台風などの強い雨でなければ洗濯をベランダに干していても濡れることはありません


外出中に急な雨が降ってきても問題なく、助かっています

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◎軒はメリットばかり!!しかし最近の流行りは軒の無い家…


軒は付けるだけでメリットが多く、ランニングコスト0なのでとても良いんですが、最近の流行りの住宅からは取られてしまっていることが多いですね


キュービック型の軒の無い家が世の中の『オシャレ』になってしまっているように感じます


最近ではインテリアの方面でも無印良品が流行っていますよね?


私も無印良品の主張し過ぎない商品は好きですが、家に関してはまた別物です


私は家のデザインと品質は両端にある要素だと考えています


デザイナーズ住宅のようなデザイン重視の住宅は、あれはあれで振り切れていてすごいと思いますが、やはり品質という面では劣る部分が出てきます


家を含めモノ造りは土台に『品質』があって、その上でデザインやコストがあるものだと考えています


品質安定





土台不安定


1枚目は土台の品質がしっかりとしたモデル
2枚目は土台の品質が不安定なモデル

明らかに1枚目の方が安定感がありますよね?
品質はモノ造りにおいての土台となります


家造り以外でも品質を疎かにしてデザインや低コストを売りにしているものがよくあります


しかし、エンドユーザーからすると、品質というのは目に見えてきにくいので、デザインやコストに惹かれてしまいます


家は何十年も住むものなので、デザイン重視の住宅などではないならば、ぜひ品質を土台にした家造りをしたいですね



◎まとめ


先日、とても参考になる倉庫?工場?を見かけました


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何年経過した建物かわかりませんが、軒が無い外壁の下側は真っ黒になり、軒がある外壁の下側は白さが残っていますね

また、左面の屋根の軒は短いので軒のすぐ下しかカバーできていませんが、窓の上の軒は長いので広い範囲をカバーできています

これを見ると、軒の有無および最適な長さが必要なことがわかりますね

軒があるのはデザイン的にちょっと、、、。と思う方もいるかもしれませんが、軒があってオシャレな家もたくさんありますから、ぜひ軒をつけた家造りを考えてほしいです