◎窓は図面だけでは想像しにくい


私は工務店からの提案で、ある程度家が形になった段階で窓の位置を決めていきました


といっても、図面上でおおよそは位置決まっていて、現場で決めたのは詳細な位置です


図面上での打ち合わせの時点で、『詳細は現場を見ながら決めた方が良いのでそうしましょう』と提案され、当時はあまりわかっていませんでしたが、実際に現場で決めてみて納得しました


現場で詳細を決めるメリットは、窓から見える景色がわかることです


例えば、お隣の家との距離感やお隣の家の窓の位置など、窓から見える景色が壁に窓枠ができることで、具体的なイメージが沸くようになります


例えば、見える景色がお隣さんのリビングだと
カーテンを開けると目線が合ってしまうから基本的にカーテン閉め切っていて使うことが無い、、、。なんて可能性だってあるわけです


お隣さんの窓の位置と自分の家の窓の位置をずらしたり、窓の種類や開き方を工夫したりすることができます



◎視線が気になる窓は磨りガラスがお勧め

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ちょうど同じ角度ですね


上の写真のように窓枠が出来上がった時点で窓の詳細を決めていきます


例えば、この写真に見える窓


1Fリビングの階段→スキップフロア→2Fとなる吹き抜け部分です


縦スリット窓は透明の窓だと、道路やお隣の家から家の中が見えてしまいます

この縦長な窓にカーテンを付けるのは見た目も野暮ったく、オーダーメイドになるので費用も掛かります


ということで、採用したのが磨りガラスの窓です


縦長の窓は光を採り入れることが目的です


曇りガラスにすれば、視線を遮りながらも光を採り入れることができます


カーテンを付けないので費用が浮きますし、カーテンが無い分スッキリします


他には、キッチンの窓も曇りガラスにして、カーテンを付けていません


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この写真を見ても、モザイクがかっていて外の景色がわかりませんよね?



◎子供部屋は窓の位置を気をつけたい


2Fの子供部屋に使用する部屋の窓は、現場を見た時に図面で想定していたものより小さくし、位置を少し上にしました


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写真の左の窓です


理由は、窓際にベッドを置いた時に、ベッドに乗れば簡単に窓から身を乗り出せてしまうからです


図面を見ていただけでは気づくことができなかったので、現場を見て良かったです


注文住宅では窓の位置まで自分で決めることができる分、危険なことが起きないように注意したいですね




◎窓の開き方


開き方も窓ごとに決めました


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右上の窓は、風の通り方を考えて風が入るように横開き


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この土地は右側に川があり、風が右から左に吹くので、風を取り入れるためにこの開き方にしました


風流れ

実際に横開きの窓を開くのと開かないのでは、風の流れが全然違います


川のおかげもありますが、今年の夏は今のところエアコンを使用せずに過ごすことができています


ただし、横開き窓は縦開きの窓に比べて雨が吹き込んでくることがあるので、雨の時には閉めるようにしています


確かに風を取り入れやすいのですが、どちらを考慮するかは難しいですね



◎高い位置の窓はチェーンのオペレーター式

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私の家の洗面ですが、窓が身長より高い位置あり、洗面の奥にあるので手が届きません


このような窓にはオペレーター式の窓がお勧めです
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チェーンを引っ張ることで開閉ができます

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◎まとめ


今回は窓の位置や開き方についてご紹介しました


現場を見て思ったことを反映させることができたのが良かったです

小さな工務店故に意見がすぐ通るので、家を建てている途中でもすぐに反映することができます


窓は光を採り入れる目的の窓、景色を映し出す目的の窓、風を取り込む目的の窓に私は分けて考えています


光を採り入れる目的なら磨りガラスでも良いですし、カーテン無しでも良いです


また、窓は機能性もそうですが、外観・内観どちらのデザインにも関係してきます


昼間の見え方もそうですが、夜暗くなった時に窓から光が溢れる姿も想像できると良いですね