◎スキップフロアとは?

スキップフロアは、床の高さをズラした建築手法です

例えば1階と2階の間の1.5階のイメージです

私の家もスキップフロアがあります
※写真は竣工時

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スキップフロアの下を収納庫にしています

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リビングに収納庫がほしかったのですが、収納庫はそこまで高さはいらないので、収納庫の高さを170cm程度にし、上をスキップフロアにしています

また、スキップフロアからさらにもう一つの収納である軒裏収納に入れるようになっています ← 収納多めです 笑

収納庫、軒裏収納


模式図にすると、こんな感じです

軒下収納



軒裏がデッドスペースになってしまい勿体ないので、軒下にも収納を造りました

天井高が低く出し入れが少し大変なので、基本的に使用しない物(クリスマスツリー等)を収納しています

段ボールが多く散らかっているので、綺麗に収納できたら、またご紹介しますね 笑

◎スキップフロアの用途

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私の家ではスキップフロアは、ドライフラワーを飾ったり、油絵を飾っています

油絵は父親の友人が画家をしていて、父親からもらったものです

油絵は春夏らしい青空と草原のものと、秋(冬)らしい紅葉した森のものがあります

今のところその二つを季節ごとに変えたり、植物を変えたり、季節ものを飾るようにしています

クリスマスにはツリーもここに飾る予定です

まぁ、現在飾ることがメインで明確な用途は無いのですが、マイホーム計画当初はスキップフロアで本を読んだり、のんびりすることも考えていました

でも、階段を下りればソファがあるので結果的にはソファでのんびりしますよね 笑

スキップフロアのメリットとしては、扉や壁で区切らない同じ空間で視線を変えられることでもあります

今後子供が生まれて大きくなれば、子供は1階リビングで遊びつつ、私はそれを見守りながらスキップフロアで読書なんていう想像を抱いています


◎視線が抜けることで閉塞感が無くなる

物理的な用途以上にスキップフロアのメリットとして感じているのが、視線が抜けることです

私の家の場合、スキップフロア+吹き抜けの階段ということもあります

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スキップフロア 視線抜けNG


上の写真が現在の私の家、下の写真がスキップフロアではなく収納が天井まであった場合を想定して壁を付けてみた場合です
(壁が雑ですみません 笑)

壁1枚の違いで閉塞感や圧迫感を感じませんか?

LDKの広さ自体は変わりませんが、視覚的に上の写真の方が広く感じるはずです

実はテレビボードが床から浮いた構造であるのも同様です

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テレビボードの下のスペースなんて使うことはありませんが、この空間を持たせることで視線が抜けて、視覚的に広く感じるます

また、エアコンの設置位置も、視線が抜けるように少し上をあけてあります

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◎階段に解放感を

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先ほどはLDKから見た視覚的な広さでしたが、もちろん階段自体にも開放感を与えてくれます

雑居ビルの狭い階段の入り口など、狭いと圧迫感を感じませんか?

階段って両側に壁があるとすごく狭く感じますよね

私の実家も階段の両サイドが壁で暗く狭く感じました

そのため、階段=狭い空間というのを作りたくなかったという考えがあり、スキップフロア+吹き抜けの階段にしました

◎まとめ

スキップフロアの視覚的な解放感を写真から感じていただけますでしょうか(^^)?

部屋を広く見せるために背の高い家具を設置しない方法とも似ていますよね

1Rなどの部屋でも、背の高い家具を設置すると圧迫感があり狭く感じてしまうので、できるだけ家具の高さを低く統一する方が部屋を広く感じられます

これらは、物理的な広さではなく人間の感覚的な違いになります

結局、『居心地の良さ』や『落ち着ける空間』というのも人間の感覚なので、非常に数字で表れにくいです

家造りでは、人間の感覚をどのように満たすことができるか?ということが大切だと私は考えています

・どのくらいの室温が心地よく感じる?

・どのくらいの光の差込具合が心地よく感じる?

・どのくらいの広さが心地よく感じる?

等々、ここに書き表し切れない様々な要因が複合して、住み心地というものが決まるので、定量的に判断する(数字で表す)ことなんてできません

『お客様満足度NO.1』なんて簡単な表現では語れないわけですよ!!

もし、マイホーム計画をされるのなら、この構造にすることで自分がどう感じるのか?というところも気にしてみてはいかがでしょうか?

そこに楽しさを感じるあなたは注文住宅が向いていると思いますよ٩( ''ω'' )و