◎流行の家はオシャレな家?
雑誌やらSNSやらでオシャレな家ってありますが、オシャレな家って何を基準に決めているのでしょうか?
オシャレって人それぞれだと思いますが、例えば雑誌に載ってるオシャレって言ってる家は本当にオシャレなのでしょうか?
マイホーム購入を考え始めたばかりの私は、多分オシャレって言われている家=オシャレだろうと思っていました
でも、服と同じで家にも流行があります
親世代で流行った服を今オシャレだと思って着ることってないですよね?
例えば20年前(私が小学校低学年の頃)
記憶にあるのはレンガ調の壁だったり、洋風な雰囲気の家に憧れがありました
実家は和だったこともあり、洋風な家が羨ましく感じたことを覚えています
おそらく私の親世代は、昔ながらの和の家で育っていますから、当時は洋風な家を建てるのが流行したのだと思います
最近はアウトドア系の注文住宅や軒の無い立方体のシンプルな家が流行っていますね
私もマイホーム計画を始めた当初は、軒の無い立方体のシンプルな家に憧れていました
オシャレな家なんだなーっと思っていました
でも、20年後を想像すると、今流行ったボックス型の家はおそらく溢れかえっています
というより、既に溢れかえっていますね
ファッションでもそうですが、流行を生み出すのは企業なことが多いです
家に関しても、人と違う特徴がある=オシャレという世の中の考えを取り入れたものが多い印象です
その方がメーカーだったり工務店からしても、
「ウチはここまで他と違う家が造れます」ってわかりやすく主張できますし、選択肢の多さも主張できます
◎30年後も変わらない家
家は30年以上住むことになります
今オシャレだと流行している家は30年後もオシャレだと感じるでしょうか?
私の場合、『いつまでも良い家と感じられるのは、どんな家?』ということを考えた時、結局は日本建築の家に至りました
大正とか昭和時代の古い家でもしっかりと造られた日本建築の家を見ると、『立派な家だね〜』とか『すごい家だね~』と多くの人が口をそろえて言います
そこに流行りの要素は一切無いです
どちらかというとインパクトは無いですが、時間の経過と共にジワジワと良さが溢れているイメージです
◎派手さの無い日本建築の素晴らしさ
例えば、海外の建築(宮殿や城)などは、支柱が太く、上に高く、キラキラした装飾をして、ドドーンとインパクトが大きい建築が多いです

歴史には詳しくありませんが、大きさや装飾の派手さが権力を示す手段だったためだと思います
一方、日本建築(京都の寺院など)は、海外建築に比べてインパクトは無いですが、細かいところまで造りこまれており、落ち着きと風情があります
京都の寺院や祖父母の家など、古く黒ずんだ木造の家で『なんだか落ち着く』と感じるのは、日本の木造建築ならではです
日本には古くからそんな考え方があり、『いとをかし』という言葉(趣きがある)で表現します
私は30年住むことを考えると、インパクトは無いけど落ち着きや奥ゆかしさを感じる日本建築を選びました
◎まとめ
日本で古くから造られてきた日本建築は、もちろん日本の気候や風土に適した家です
でも、和の家というと『古くさい』ってイメージないですか?
それならば、自分なりのオシャレな、カッコ良い和の家を造れば良い!と考えたのが私の家造りの原点です




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